Great Gardens: グレート・ディクスター
毎週お届けするシリーズの第1弾として、典型的な英国の邸宅をプライベートツアーでご案内
庭園巡りの聖地として名高いグレート・ディクスターは、英国園芸界の「帝国の魔術師」と称された故クリストファー・ロイドが情熱を注いだプロジェクトです。この大胆不敵な庭師であり著名な作家が所有する、エドウィン・ルティエンス設計のマナーハウスは、60年近くにわたり一般公開されており、NOWNESSの週刊シリーズ『Great Gardens』の第1回を飾る。ここでは、写真家兼映像作家ハワード・スーリーがその姿を捉えている。「クリストは、歯のあるパディントン・ベアのような人だった」と振り返るのはスーリーだ。彼が初めてグレート・ディクスターを訪れたのは1989年、友人であり、同じく庭師兼映像作家のデレク・ジャーマンを通じてのことだった。イングランドのイースト・サセックスの田園地帯に位置するこのセミフォーマルな庭園は、現在ヘッドガーデナーのファーガス・ギャレットが管理しており、計画的な不完全さを追求した空間となっている。独創的なトピアリーを施されたイチイの生垣とヨークストーンの舗装が、季節ごとに変化する鮮やかな色彩、大胆なフォルム、そして生き生きとした質感のタペストリーを支える骨格を形成している。この庭園は常に変化し続けており、「植栽計画は毎年異なります」とギャレットは語る。彼は、グレート・ディクスターには、数え切れないほどの来園者に喜びを与えるという崇高な目的さえも超えた、さらなる意義があることを強調しようと努めている。「3人の庭師だけでこの場所を運営することも十分に可能です」と彼は説明する。「しかし、それでは教育を行うことはできません。私たちは知識を伝えるためにここにいるのです。人々は時々、そのことを忘れてしまうのです」ーーリー・C・ウォリック