Grounded: Where the Struggles Bloom

マダガスカルのバニラの都サンババで、農家のミカエルはバニラ生産の舞台裏にある人々の物語、そしてこの脆弱な産業を支える緻密さと誇りを語る

短編ドキュメンタリー『Where the Struggles Bloom』で、マーティン・ジョセラン監督はバニラ取引の背景にある人々の物語に密着し、この貴重な香辛料の起源とそれを支える脆弱な産業の実態を浮き彫りにする。


マダガスカルの「バニラの首都」として知られるサンババで、農家のミカエルに密着した本作は手作業による受粉、収穫、湯通し、乾燥といったバニラ生産の多くの段階を追う。その過程にある過酷で骨の折れる労働を捉えつつも、世界で2番目に高価なスパイスを生産することに伴う誇りも描き出している。


島とその文化を探求するためにアンタナナリボを訪れたジョセランは母親の友人であるマダガスカル人のエリカと合流し、二人でマダガスカル北東部、すなわちバニラ産業の中心地へと旅立った。地元の知人たちに温かく迎えられ、バニラ栽培の守り手である農家たちを紹介されたジョセランは、世界的に珍重されるこの商品の裏側で働く人々のありのままの現実を記録した映像証言を制作した。不安定な天候、価格の下落、そして搾取的なシステムが、彼らの未来を不安定なものにしている。