In Motion: Kere Ayan
世界で最も寒い都市、ヤクーツクへ。ここでは、ヤクート・バレエ学校の生徒たちが、プロのダンサーになるため、幼い頃から毎日厳しい寒さの中で練習に励んでいる
北極圏のすぐ南、地球上で最も寒い都市と広く知られるロシアのヤクーツク。ヤクート・バレエ学校では、シベリア東部の厳しい冬の寒さの中、クラシック・バレエの指導が行われている。校内に寮を構え、勉強とダンスに全身全霊を捧げるこの学校の若い生徒たちは、わずか5、6歳という幼い頃から夢を追いかけており、献身と規律を礎に子供時代からプロの道へと歩みを進めている。
ヤクーツクを訪れたゴシャ・カザコフ=ポクロフスキー監督は、短編映画『Kere Ayan』において、この学校を周囲の風景を映し出す縮図として捉えている。作品のタイトルは、ヤクート語で「成熟と美への旅」を意味する言葉に由来している。世界最北端のバレエ学校でのたった1日を軸に構成されたこの短編映画は、遊び心あふれるひとときと真剣な練習の合間にあるダンサーたちの視覚的な詩情を捉え、上級生たちがその存在と模範を通じて経験を伝え、下級生たちにとって静かなインスピレーションとなっている様子を映し出している。