In Residence:マーク・ニューソン

スケールと素材へのこだわりが、スターデザイナーの自宅に息づいている

今週、ミラノで「サローネ・デル・モービレ」が開幕し、デザイン界の著名人たちが一堂に会する中、マシュー・ドナルドソンが手がける「In Residence」シリーズの第2弾として、同地が生んだ寵児の一人、マーク・ニューソンのロンドン邸を訪ねる。ニューソン邸はスペースエイジ風の美学が支配的であり、歴史ある建物には意外な印象を与えるものの、このスーパースターデザイナーの洗練された視覚的表現を余すところなく反映している。未来的なインテリアの先には木製パネルの書斎など、ヴィクトリア朝風のディテールが広がっている。これらはニューソンの妻でありファッションスタイリストのシャーロット・ストックデールが手掛けた数ある装飾の一つだ。オーストラリア生まれのニューソンが手がけた最も有名な作品、カンタス航空の機内キャビンやフォードのコンセプトカー「O21C」などでは、素材に対する彼の研ぎ澄まされた目が際立っている。ここでもそれは、バスルームを覆う大理石、ノバスコシア産の川石でできた巨大な壁(実現には「大変な苦労」を要したと彼は打ち明ける)、そして巨大なダイニングテーブルを構成する複合リネンに反映されている。書斎に飾られた一風変わったナイフの数々は、彼の金属への情熱を物語っている。「私は宝石職人兼銀細工師として修行を積んだのです」と彼は説明する。

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