Just Dance: ​Fureur Collective

怒りから解放へ。ミランダ・チャンとフェデリケ・ロディエが捉える、女たちの野生

リズミカルなダンスに身を委ねながら、ミランダ・チャンとフェデリケ・ロディエは、怒りから解放へと変化していく女性たちの姿を捉える。そこにあるのは、誰にも飼い慣らされない、集団としての野生だ。

クラリッサ・ピンコラ・エステスが女性の精神性を探求した著書『Women Who Run with the Wolves(狼と走る女たち)』に着想を得て、ミランダ・チャンとフェデリケ・ロディエは、ダンスフィルム『Fureur Collective』のために、女性が持つ本能的な性質を描き出す。タイトルの『Fureur Collective』は「集団的な怒り」を意味し、力強い女性たちの集団が、怒りから解放へと移り変わっていく姿を映し出す。反復するリズムと儀式的なダンスに魅了されるように、彼女たちはひとつの身体として動き続ける。

パリを拠点に活動するチャンは、レオ・ウォーク率いるLa Marche Bleueにも所属するダンサー。彼女は『Fureur Collective』を、継続的に取り組んできたプロジェクト「Political Bodies」の延長線上にある作品としてディレクションした。動きを通して、より集団的に解放された未来をいかに想像できるか。その可能性を探るプロジェクトだ。

社会の主流から周縁化されてきた身体に目を向けながら、振付はダンスにおける女性の描かれ方を支えてきた既存の慣習を解体していく。異なる身体性を横断し、ひとつの動きが別の動きへと変容していく。その連なりは、女性が「女であること」を体現する、その無数のあり方を浮かび上がらせる。