Just Dance: Homesick

別れと、つながりを求める衝動。ダンサーの孤独を描く、鮮烈なポートレート

ダンサーであり振付家でもあるダニエル・アガミ(Batsheva Dance Company, Ate9)が主演し、ZAARのサラ・フリントが音楽を手がけ、サマンサ・シェイが監督を務めた『Homesick』。別れと、アーティストとしてのノマド的な生を軸にしたアガミのソロパフォーマンス『Framed』を、映画的な表現へと置き換えた作品だ。

ひとりのダンサーを立体的に描くだけでなく、絶えず変化する感情の風景を生きるひとりの女性の姿を捉えた本作。そこに映し出されるのは、誰かとつながりたいという、抗いがたい内向的な欲望。その切実さを、身体で触れられるような生々しさで描き出していく。

監督のサマンサ・シェイは、既存の境界を越えながら新たなつながりを生み、異なる表現領域の境界線を身体で横断していく。このプロジェクトについて、彼女はこう語る。

「とても有機的なプロセスで進んでいき、最終的にはダニエルのパーソナルなポートレートへと発展していきました。撮影した当時、ダニエルと私は文字通り、これからどこに住みたいのかを模索していたんです。個人的にも、アーティストとしても、自分たちの人生に大きな変化を求めていました。

同時に、ザーのサラ・フリントによるEP『Lost My Sense of Humor』と、ダニエルの振付のあいだにあるつながりを感じていました。そこからこのプロジェクトは、世界の異なる場所から集まった3人の女性アーティストによるひとつの星座のようなものになっていった。アメリカ人、イスラエル人、そしてデンマーク人。アイスランドの田園地帯で出会った3人です。

私たちは一週間、ともに撮影をし、ノマドとして生きるアーティストの孤独について、そして人間が本質的に抱えている、誰かとつながりたいという欲望について話しました。この映画は、その時間を切り取った詩的なポートレートなんです」
— サマンサ・シェイ