Just Dance: Last Snow

冬を描く、謎めいた風景。そして、Mother Natureへの祈り

冬の最後の雪片が舞い落ちるなか、ダンサーたちが暗闇から雪に覆われた虚空へと現れる。身振りに託された願いを、この世界に置き去りにするように。記憶の断片であり、スノードームのなかで巻き起こる吹雪でもある『The Last Snow』は、冬という季節を謎めいたかたちで描き出す。

「この作品で目指したのは、美しい吹雪のなかへ観客を没入させることでした」と、監督・振付家のセリア・ロウルソン=ホールは語る。「ただ美しさや驚きを呼び起こすだけではなく、動きとダンスを通して、深いノスタルジーを感じてもらいたかった。ダンサーたちもまた、動きながら、自然が与えてくれる遊び場を楽しむことができる。大人になるにつれて、その遊び場は少しずつ遠く感じられるようになるんです」

『Last Snow』がEarth Day(4月22日)に初公開されることもあり、その制作そのものが作品の環境へのメッセージと呼応している。ダンサーたちが戯れる雪は、リサイクル可能で生分解性のある梱包材から作られたもの。衣装には、廃棄物の削減を目指すファッションラインA--Companyを手がけるデザイナー、サラ・ロペスが提供した服が使われている。

「私の映画は、できるだけ痕跡を残さないようにしています。なぜなら、私はこの世界の美しさを讃える映画を作っているから」と監督は語る。「そのために、地球の廃棄や破壊に加担することだけは、どうしてもしたくないんです」

この作品に登場するアーティストたちは、激しさと歓びをまといながら動く。渦を巻き、衝動のままに身体を躍らせ、その内側にあるエネルギーを一滴残らず使い果たすように。

この映画が私たちに問いかけるのは、世界の美しさに驚嘆すること。そして、Mother Natureに、どうかこの世界を手放さないでほしいと願うことだ。

雪と同じように、自然界の多くのものが、いまこの瞬間にも、そして驚くほどの速さで消えようとしている。