Just Dance: Teorema
石が肉体へと変わる彫刻庭園へ。動きの錬金術を探るフィルム
ここ数年、ロサンゼルスのSharon Disney Lund School of Danceの学生たちは、フランスを訪れ、パリのNational Center for Danceで行われる一連のワークショップに参加してきた。
ミラノを拠点に活動するディレクター、マッシミリアーノ・ボンバは、若いアーティストたちをLouveciennesにある新古典主義建築の邸宅、Château de Voisinsの庭園へ招いた。そこで始まったのは、彫刻とダンスの境界を曖昧にしていくプロジェクトだ。
「大理石と肉体、石の冷たさと身体の温もり、そのあいだに生まれる対話」
『Teorema』が立ち上がるのは、振付された動きが持つ鋭い角度と柔らかさが、彫像の静止と重なり合う、その境界のような場所だ。
風の通り抜ける彫刻庭園から、息苦しい廊下へ。そして引き伸ばされた肉体へ。映像が場面を移ろわせるたび、身体と物体、そして空間のあいだに、言葉のない対話が生まれていく。
「ダンサーたちには、自分自身との関係を築ける空間にいてほしかった」とボンバは語る。
「大理石と肉体、石の冷たさと身体の温もり、彫刻が持つ永遠のポーズと、ダンサーたちが即興で生み出すポーズ。そのあいだに対話を生み出すことで、動きを通して過去と現在が出会う映画をつくりたかったんです」