Just Dance: The Sensual World

バンビ・ナカの世界へ。その身体だけが語る、パーソナルなダンス言語

マドンナと同じステージに立ち、アレキサンダー・ワンのためにポーズを取り、フセイン・チャラヤンのためにヴォーギングを踊ってきた日本人ダンサー/俳優のバンビ・ナカ。アイコンとともに、アイコンのために、そして自身がひとつのアイコンとしてパフォーマンスすることは、彼女にとって決して特別なことではない。

『The Sensual World』では、東京を拠点に活動する彼女の世界を垣間見る。

手、目、耳、口、そして身体のあらゆる四肢が、リズムによって生命を与えられていく。その動きを追ううちに見えてくるのは、彼女の「refinement(洗練)」というプロセスが、自分自身の細部をひとつひとつ知ることから始まっているということだ。

だからこそ、ここで目にするダンスは、バンビ・ナカというひとりの人間にしか生み出せないものだ。それでいて、決して固定されたものではない。絶えず自分自身と向き合い、更新し続けるそのプロセスのなかで、柔軟に、自由に形を変えていく。

彼女のダンスは、しばしば「voguing」と呼ばれる。しかし実際にはそうではない。それは、かつてバンビ・ナカも所属していたデュオAyaBambiのメンバー、アヤ・サトウによるオリジナルの振付だ。

「私たちは、これを『voguing』にしようと思っていたわけではありません。音楽とリズムは、身体と脳のあいだで続いていく対話。すべてが整ったとき、ビートさえも必要なくなるんです」