My Place: トム・ビアンキ

ゲイのファイアー・アイランドを捉えた写真でアメリカ中を沸かせた先駆的な写真家をご紹介

30年以上にわたり、写真家のトム・ビアンキはアメリカにおけるゲイ男性の日常をカメラに収めてきた。ニューヨークのこの一角に安住の地を見出したゲイ・コミュニティ、そしてその地を有名にした享楽的な営みを記録したシリーズ『Fire Island Pines: Polaroids 1975-1983』で最もよく知られるビアンキの作品には、日焼けした引き締まった男性の裸体が数多く写し出されている。

しかし、カリフォルニアを拠点とするこの写真家の人生が、常に一年中休暇のようなものだったわけではない。アメリカ中西部で育った彼と仲間たちは、自分たちを否定する世の中から逃れるための安息の地として、ファイアー・アイランドを訪れるようになった。34歳の時、10年間弁護士として働いた後、このドキュメンタリー作家は学位証書を破り捨て、ポラロイドカメラを手に、アーティストとしての新たな人生を歩み始めた。

1980年代のエイズ流行によりパートナーや多くの友人を失ったビアンキは、その後、この病気との闘いに身を投じ、バイオテクノロジー企業を共同設立し、エイズ治療薬の開発に携わった。

本作では、バーバラ・アナスタシオ監督が、カリフォルニア州パームスプリングスにあるこの写真家のモダニズム様式の自宅へと私たちを案内する。そこで彼は、人生、愛、そして裸であることについて、貴重な教訓を語ってくれる。