My Place: ゾーイ・ベドー
ロンドンを拠点とする先鋭的なスタイリストの自宅を訪ねて
25年以上にわたるキャリアの中で、ゾーイ・ベドーはグレース・ジョーンズやケイト・モスのスタイリングを手掛け、『W』、『Self Service』、『032c』誌のページを彩り、ユルゲン・テラーとは10年にわたる協業を揺るぎなく続けてきた。
ロンドンを拠点とするこのファッション界の先駆者は、カミラ・ニッカーソン、ジェーン・ハウ、カミーユ・ビドー=ワディントンらと共に、90年代の有力スタイリスト集団の一員と見なされている。彼女たちは皆、『The Face』や『i-D』誌の撮影をわずかな予算で手掛け、また、ヴィンテージの宝物を見抜く類まれな、比類なき目利きを当時から持ち続けており、今もなおその才能は健在だ。現在、ファッション業界の日常業務には以前ほど深く関わっていないものの、ベドーの比類なき審美眼は、一過性のトレンドを超越した、不朽の影響力を持ち続けている。
ここでは、ベドーの所狭しと物が詰まったロンドンの自宅を巡りながら、彼女が「溜め込み」と「収集」の違いについて語り、退屈の持つ力を明かしてくれる。
「人をスタイリングする時、彼らは空虚な存在ではない。彼らには物語があり、アイデンティティがある」