NOWNESS Experiments: Field of Tension

創造的な迷いと向き合う2チャンネル映像作品の中で、パフォーマーと下にいる観客の間に緊張と不快感が渦巻く

ベルリンを拠点とする監督サミュエル・スメルティは、パフォーマーと観客との間の生々しく居心地の悪い視覚的対話を通じて、実験的な短編映画『Field of Tension』において、未解決の緊張が漂う空間へと観客を誘う。2チャンネル映像インスタレーションとして制作された本作は、そのダイナミクスを強める沈黙の交渉と承認への探求を探求し、観客を「真正性」と「承認」、そして「舞台」と「下の観客」の間に位置づける。

ドイツ人俳優のレナード・クンツや撮影監督のモリッツ・マトリックと緊密に連携しながら、スメルティは本作の核心にある不快感を増幅させ、感情的な演技と抑制の効いた映像言語を軸に『Field of Tension』を構築した。創作上の停滞という自身の経験から本作を紡ぎ出したスメルティは、自己表現、期待、そして疑念が交錯する繊細な境界線を歩み、芸術的自由を制限しかねない内なる恐怖や外的な圧力と正面から向き合うことで、自らの視点を取り戻していく。