NOWNESS Experiments: The Still Life of a Peach
アカデミー賞受賞の美術監督ショナ・ヒースと『Luncheon Magazine』が、腐敗に任された幻想的なフルーツボウルの中の混沌と朽ち果てを捉える
フルーツボウルの内部を再解釈したシュールなファンタジーの中で、アカデミー賞受賞の美術監督兼クリエイターであるショナ・ヒースは、短編映画『The Still Life of a Peach』において、その非凡な世界に混沌と朽ち果てを投げ込み、ティム・ガットが『Luncheon Magazine』のために撮影した2部構成のエディトリアルを伴う。
風変わりなセットと衣装デザインを通じて描かれる果物たちは、短命な全盛期を過ぎ、消費されるか、あるいは腐敗に任される運命にある。その造形は、ヒースのイースト・ロンドンのスタジオで、トナカイ苔、子供用パウダーペイント、詰め物を使って成形された。中産階級の誇り高き装飾品としての新鮮なフルーツボウル、そして果物が腐っていくのを見守る美しさと悲しみにインスパイアされ、果物の本質がその物質性を決定づけた。血のように赤いライクラで包まれたリンゴは張り詰めて集められ、ブドウの皮はわずかに緩んでほこりっぽく、巨大なつま先を持ち、自らを押しつぶしてワインへと変貌していく。
編集された映像を出演者の身体に投影することで、『The Still Life of a Peach』は二度撮影された映画となり、その映像が果実の形を包み込むにつれて、混乱がさらに増幅されていった。レオ・ティトフォードが脚本を、アクロバットカンパニー「ミムブレ」のクリエイティブ・ディレクターであるリナ・ヨハンソンが振付を担当した本作で、ヒース率いる果物の集団は、至近距離で繰り広げられる力学と葛藤を演じ、衣装が乱れ、塵や苔の層に覆われていくにつれ、次第に自制心を失っていく。