NOWNESS Shorts: Full Month

家族のパーティーのためシンガポールへ帰郷し、母親との緊迫した関係や伝統的な家族のしきたりに向き合うジン。サンダンス映画祭でプレミア上映された、アッシュ・ゴー・ホア監督による短編映画『Full Month』

シンガポールにおける緊張した人間関係と伝統的な家族の政治学を描く、アッシュ・ゴー・ホア監督の短編映画『Full Month』。保守的な期待によって分断された世代の姿を見つめる。サンダンス映画祭2025で初上映された本作は、姪の誕生を祝うためにニューヨークから帰郷したジンが、疎遠になっていた母親との亀裂が入った関係や、家を出る原因となった緊張感に向き合う姿を描く。


「アジアの親は、口論の後にフルーツを切り分け、黙って差し出してくれます。私は今、その行動が意味するものを大切にすることを学んでいます。この映画の中で私は、家族、故郷、そして社会とのつながりを取り戻したいという切望と、かつて意図的に逃れようとした緊張感に向き合う姿を捉えました」

― アッシュ・ゴー・ホア

中国の伝統では、母親と赤ん坊は産後最初の1ヶ月間を家で過ごし、生後30日目(満月=フル・マンス)に家族を招いて誕生を祝い、子どもをコミュニティへと迎え入れる。監督自身の子供時代のVHS映像を取り入れた自然な視点のもと、父親であるゴー・ギム・チョーンを、主演のテス・パン、ドリーン・トーとともに起用。ゴー・ホア監督は、『Full Month』のテーマを自身の個人的な経験や故郷とのつながりを求める切望に根ざさせ、居心地の悪さを抱えながらも「家族」を演じ、愛を表現し続けようとする絶え間ない努力を浮き彫りにしている。

3月 13, 2026