NOWNESS Shorts: Kama'āina

あるクィアのティーンエイジャーが、ハワイ最大の「ホームレス」コミュニティを訪ねる旅を通じて、楽園における貧困と向き合う

キミ・ハウル・リー監督は、米国の楽園の島オアフ島にある、見過ごされがちな一角にカメラを向ける。比較的低所得層の地域であるワイアナエには、主にハワイ先住民が暮らしており、ここを舞台に、実家を離れ、継父との有害な関係から逃れて路上での生活を切り拓こうとするクィアの10代の少女、マヒナの物語が繰り広げられる。

しかし、希望の光となっているのが、自らをクィアの女性と自認するトゥインクル・ボルゲだ。監督は彼女を、ハワイ最大のホームレスキャンプ「プウホヌア・オ・ワイアナエ」の「事実上の女主人」と表現している。州のインフラが観光業に偏っているため、多くの地元住民が島の住宅市場から締め出されてしまっている。ボルゲは、避難場所を求めて彼女のもとにやって来た多くのLGBTQIAの若者を含む、数十人の未成年者を独力で育て上げ、彼らと共にコミュニティを築き上げてきた。プウホヌアは次のように述べている。「私たちは『ホームレス』ではなく『ハウレス(住居のない人)』という言葉を使います。なぜなら、この村のほぼすべての人がハワイを故郷と呼んでいるものの、単に家を買う余裕がないだけだからです。」