NOWNESS Shorts: Sweet Talkin' Guy

ミス・ディランとスペンサー・ウォードウェル監督によるデート・コメディ。トランスジェンダーの女性がストレートの男性たちと繰り広げる不条理な3つのデートを通じて、男性たちの脆い男らしさがほころびていく様子を描き出す

サンダンス映画祭2025で初上映された短編コメディ『Sweet Talkin’ Guy』は、トランスジェンダーの女性がストレートの男性たちと連続して行う3度のデートの経験を通じ、もろい男らしさに切り込む。欲望の対象に向かって繰り広げられる必死なモノローグの中で、それぞれの男性の性的アイデンティティが崩れていく。不条理なデートの数々は、彼女自身が彼らの不安の受け皿となり、自分への好意について安心させようとする彼らの姿を浮き彫りにする。

「『Sweet Talkin’ Guy』は、トランスジェンダーの女性への惹かれ方に戸惑うストレートの男性たちへとレンズを向け直します。トランスジェンダーの被害者を主人公にした悲劇をまた一つ生み出すのではなく、ストレートの男性たちが持つアイデンティティへの執着の不条理さを浮き彫りにするコメディを作りたかったのです」

監督は、ジミー・フェイルズ、ピアース・アバーナシー、ダニエル・オルソンらとともに自身も出演する、きょうだいのスペンサー・ウォードウェルとミス・ディラン。ディラン自身の実際の経験を特徴づける奇妙な力学を、風刺的な短編として構築している。ユーモアを通じて主導権を取り戻す『Sweet Talkin’ Guy』は、「見られる」のではなく「眺められる」こと、「話しかけられる」のではなく「一方的に語りかけられる」ことの意味を問い直し、デートやアイデンティティを巡る政治学の普遍的な複雑さを暴き出す。

4月 17, 2026