Photographers in Focus:エロティシズム
マーサ・カーゼンバウムがキュレーションを手がけ、肉欲的な世界をフィルムに捉えたパリ・フォトの新展覧会「キュリオサ」への魅惑的な導入編
身体、ジェンダー政治、そしてエロティシズムの問題に焦点を当てた、国際アートフェア「パリ・フォト」の新たなテーマ別セクション「キュリオサ」の第1回開催に合わせて制作された本作は、ロンドンを拠点とする監督ストロマ・ケアンズによる新作映像作品だ。展示作品に官能的な視線を向けつつ、キュレーターのマーサ・カーゼンバウムからその内幕を聞き出している。本展は、単に刺激的なスナップ写真を並べるのではなく、幻想化されフェティッシュ化された身体に対する私たちの視線に問いを投げかけ、権力関係、支配、ジェンダーといったテーマに取り組んでいる。アーカイブ写真や民俗写真に加え、自画像、フォトモンタージュ、ミザンセーヌが壁面を彩り、前衛フェミニストアーティストのナタリア・LLやレナーテ・ベルティマンらの作品を含む、真に歴史的な広がりを持つイメージメイカーたちの作品が展示されている。
「キュリオサ」への魅惑的な序章、マーサ・カーゼンバウムがキュレーションを手がけたパリ・フォトの新展覧会は、肉欲をフィルムに捉えている
カーンズの映像は、写真がロバート・メイプルソープのホモエロティックな肖像写真のように人に力を与える力を持つ一方で、本質的に覗き見的なメディアでもあることを示唆している。そこではレンズと暗室がイメージの生成に対する自然なエロティックなメタファーを呈しており、それはまた容易に乱される可能性も秘めている。その意味で、写真は「さらけ出すこと」そのものである。しかし、セックスそのものもまた同じことなのである。