Photographers in Focus: ジム・ゴールドバーグ

キャリアを決定づけた写真集『Coming and Going』の制作過程を通じて、このアメリカ人写真家の創作活動の奥深さを探る

写真家のジム・ゴールドバーグは、社会の周縁で生きる人々に寄り添い、20世紀のアメリカに絡み合う階級構造、偏見、そして悲劇をレンズに収めることで名を馳せた。1985年の『Rich and Poor』では、80年代のサンフランシスコにおける富裕層と貧困層の鮮明な格差を捉え、続く1995年の画期的な作品『Raised by Wolves』では、写真、断片的な会話、そして親密な落書きを通じてカリフォルニアのストリートチルドレンを記録した。ゴールドバーグは、変革の途上にあるにもかかわらず、依然としてその問題に縛られ続ける国家の、最も力強いドキュメンタリー写真の数々を生み出してきた。

数十年の歳月をかけて制作された自伝的作品、ジム・ゴールドバーグの画期的な写真集『Coming and Going』が2023年に刊行された。自身の世界にカメラを向けた本書は、捉えどころのない普遍的な体験を探求する彼の姿を生々しく描き出し、両親の死に伴う悲嘆、人生を一変させた子供の誕生、離婚の苦しみ、そして愛の再発見を、独自のフォト・メモワールとして表現している。

MACKの依頼により制作された『Photographers in Focus』の北イタリア編では、ゴールドバーグに同行し、マルチメディア・アッサンブラージュという手法を通じて、彼の芸術活動の奥深さを掘り下げている。本作は、『Coming and Going』の印刷・制作過程において、MACKやロンゴのチームと共に取り組むゴールドバーグの姿を記録したものであり、経験の現実によって形作られてきた彼の類まれなキャリアを称えつつ、ゴールドバーグの影響力あるアーカイブと彼自身の内面世界について考察を深めている。

  • 写真
  • ドキュメンタリー
  • アメリカ
  • ジム・ゴールドバーグ