Photographers in Focus:ローラ・アギラル

レズビアン、風景、そして愛を優しい眼差しで捉えた写真家の軌跡

今年4月、わずか58歳でこの世を去るまで、メキシコ系アメリカ人の写真家ローラ・アギラールは、チカーナ・フォトグラフィーの先駆者としてだけでなく、現代の写真界において比類なき優しさをもって被写体に向き合うアーティストとしての地位を確固たるものにしていました。愛、身体、そして自然界への思索に満ちた作品群からなるアギラールの活動は、単に人々の目を引くイメージを創り出すことにとどまらず、アメリカ美術や写真という大きな物語の中で、クィア文化や周縁に追いやられた声に光を当てるものであった。この偉大なる故人への特集記事において映画監督のアディナ・ダンシガーは、過激な写真表現の最前線に立ちこれまでにないほどの誠実さでアメリカの知られざる一面を捉え続けた彼女の生涯と作品を探求する。

1980年代にラティーナのレズビアンたちを撮影し、クィアなチカーナのバーでの生活を捉え、自然界の懐の中で情景を構成するアギラールの共感力により、被写体を支配することなく、確固たる力を持った写真を撮影することができた。彼女の視線は揺るぎないが搾取的ではなく、優しくも感傷的ではない。1996年の写真『Nature Self-Portrait 14』のような作品は、フィルム技術者としても構図家としても彼女の卓越した技量を示している。写真の被写体は裸で身を乗り出し、水たまりの上に佇んでいる。その体の下には石の床が広がっている。親しい友人を亡くし、悲しみに暮れていた時期に撮影されたこの作品は身体と自然の近接性を物語っている。ロサンゼルスの灼熱の砂漠の中で研鑽を積み、生活してきた彼女にとってこれは決して不自然な選択ではなかった。また、彼女の作品は女性の身体に対し、男性による物化という不器用な支配を排した、独特なクィアで女性的な視線を提示している。アギラールのアプローチはそのような脆弱さを強さへと転化させることであり、同時にアメリカに住むクィアなアイルランド系メキシコ人として彼女が抱えていた捉えどころがなく複雑な二重のアイデンティティを認めつつあった。

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