Photographers in Focus:ヴィヴィアン・サッセン

アムステルダムからケニアへ、オランダの映像作家が変化する形としなやかな身体を捉える

オランダ生まれのアーティスト兼ファッションフォトグラファー、ヴィヴィアン・サッセンにとって、その創作活動に最も大きな影響を与えているのは、アーネムやアムステルダムではなくケニアの田舎の西端にある人里離れた村だ。当メディアの看板シリーズ『Photographers in Focus』の最新エピソードで取り上げられたサッセンは、幼少期をこの東アフリカの国で過ごし、「明るい日差しと深い影」から多くのことを学んだ。そして、彼女はその後も繰り返しこのテーマに立ち返り続けている。

北欧に戻って生活と制作に専念して以来、サッセンはファッション写真とアートの両分野で確固たる地位を築き、幾何学的な形と抽象化された身体という独自のスタイルで高い評価を得ている。今年初めのインタビューで、このベテラン写真家は自身の作品を「パズル」に例え、常に「ほんの少しの魔法」を探し求めながら、「いくつかの要素を組み合わせ、実験を重ねている」と語った。

彼女の商業写真についても同様であり、鮮明なコントラスト、大胆なフォルム、そして光と影の戯れへの細やかな配慮が現代ファッション写真界を牽引する存在としての彼女の評価を確固たるものとしている。同時に、シュルレアリスムの影響を微妙に受けた彼女の作品は、しばしば不穏で実験的な側面を帯びており、その鮮やかな構図の世界の背後により暗いテーマが潜んでいることを示唆している。

サッセンの作品は、2015年にオランダ写真美術館で開催された展覧会『Umbra』に対し、ドイチェ・ボルセ写真賞が授与されることでその評価が確固たるものとなった。また、2007年にはローマ賞を受賞し、2013年にはヴェネチア・ビエンナーレに出展している。

  • ヴィヴィアン・サッセン
  • 写真
  • ファッション