Private View: クリスチャン・ローザ
エース・ノートンが、現代アート界の「問題児」クリスチャン・ローザを追う
マルチメディア・アーティストであり、人生を楽しむ達人でもあるクリスチャン・ローザは、現代アート市場で絶好調だ。2013年の「フリーズ・ニューヨーク」では鉛筆画や油彩画が完売し、レイモンド・ペティボンやハンス・ウルリッヒ・オブリストを師と仰ぎ、ロンドンのホワイト・キューブでは新作個展『Put Your Eye in Your Mouth』を開催している。
故郷ウィーンのクリエイティブなアンダーグラウンドシーンに深く根を下ろしていたローザは、ハイ・モダニズムを基盤とした抽象的な顔や身体の一部、メッセージなどを含む作品群をさらに広げるため、ロサンゼルスへと移住した。彼が創り出すパンク的で即興的な世界は、コレクター(レオナルド・ディカプリオ、コートニー・ラブ)やギャラリー(サーチ、フォンダツィオーネ・サンドレット・レ・レバウデンゴ)から熱烈に支持されており、その様子はエース・ノートンによるこの密着ドキュメンタリー映画に鮮明に映し出されている。「一見、偶然や自由なジェスチャーに導かれているように見える作品が、実は深い考察と洗練された思考の産物であることを知りました」と、長年のパトロンであるパトリツィア・サンドレットは、ローザとの最初の出会いについてこう語っている。