Private View: フランシス・アリス
ベルギー人アーティストが、遊びの普遍的な創意工夫を称える没入型の展覧会『Children’s Games』をロンドンのバービカンで開催
1999年以来、ベルギー人アーティストのフランシス・アリスは、世界中を旅しながら遊びの普遍性に取り組み、世界各地の異なる状況下における子供たちの遊びの創意工夫を記録してきた。戦争や過酷な状況さえも超越する、子供たちの想像力の無限の可能性を照らし出すこれらの遊びは、遊びという目に見えない糸を軸に、多様な社会政治的背景を背景とした子供時代の親密な肖像となっている。
メキシコの「椅子取りゲーム」から、イラクの「カエル跳び」、香港の「縄跳び」、アフガニスタンの「オオカミと子羊」に至るまで、アリスの数十年にわたる『Children’s Games』プロジェクトは、『Francis Alÿs: Ricochets』の中心を成す。この没入型展覧会は、ロンドンのバービカンを映画のような遊び場へと変貌させる。英国で初めて公開される映像作品では、マルチスクリーン・インスタレーションが、互いに異質で遠く離れた地域間の対話を構築するとともに、手遊びの素朴な仕草を描いた新作アニメーション作品群も併せて展示される。
バービカンと共同制作されたキャサリン・ハイランド監督の映画において、アリスは、遊びと創造性がいかにして子供たちが環境と関わり合うことを可能にするかを探求する一方で、子供たちの理解を超えたニュアンスからは距離を置くことを示している。記憶を呼び覚まし、観客の間に共通性を築くことで、アリスは遊びの力を、新たな次元へと誘う招待状として、また、至る所に蔓延する紛争からの逃避手段として、さらに広げていく。