Private View: Shadows traveling on the sea of the day
アーティストのオラファー・エリアソンが、カタールの砂漠に広がる鏡面アート作品と向き合いながら、そのコンセプトと制作過程について語る
カタール北部の荒涼とした砂漠の風景を背景に、地平線からそびえ立つように、多作なアーティスト、オラファー・エリアソンは、2022年のサイトスペシフィック作品『Shadows travelling on the sea of the day』において、息をのむような知覚の実験を構築した。ドーハの北へ車を走らせ、ズバラ要塞や歴史的な村アイン・モハメドを過ぎると、砂漠の上に彫刻的な要素が織りなす広大なネットワークが広がっている。そこには一連の巨大な鏡が設置されており、それぞれの鏡は、それを支える半円形の支柱を完全な円として映し出している。
タイガーリリー・プロダクションズと共同制作された同名の短編ドキュメンタリーでは、ラナ・ダヘル監督が、大地に広がる相互に絡み合う影の下で、エリアソンのコンセプトと制作過程に迫る。エリアソンは作品を再訪し、その反復する形態に秘められた深遠な意味や、訪問者がそれらとどのように関わるかを解き明かす。作品が描く動く形状は、私たちが自然環境の中を移動し、それと関わり合う様子を映し出しているのだ。
視線を上へと誘い、そこでは自分が地面から宙に浮いているかのように見える。この砂漠のインスタレーションは、視線の揺らぎを生み出し、存在感を増幅させると同時に、曲線を描く構造物そのものが風景の中に溶け込んでいく。エリッソンが地球とのつながりを強めるのと同様に、この映像は地球の広大さを浮き彫りにし、地球上での私たちの存在を規定する光と影を捉えている。それは、私たちが周囲の環境に敏感になるにつれ、地球との調和を取り戻すよう呼びかけるものである。