Private View: This Way Up
英国の陶芸家フィリップ・エグリンのアトリエ――彼の陶芸へのアプローチを形作る、独特な影響源
陶土という素材を用いて、一見無関係に見える歴史的・現代的なテーマを一つに融合させる陶芸家フィリップ・エグリンは、その作品を、伝統の継承と同様に「創造的な無秩序」に根ざしている。中国の磁器から英国の民芸に至るまで、陶芸の伝統に由来する形態と、現代の消費文化やパッケージに見られる象徴的な表現を融合させる彼の軽妙なアプローチは、ハイブローとローブロー、敬虔さと不遜さとの間に、ある種の均衡を生み出している。
芸術家の息子という独自の立場から、モーガン・エグリンは『This Way Up』において、エグリンの制作プロセスの複雑さを映像に収めている。ウェールズのスタジオで捉えられたエグリンの姿を映し出す本作は、監督と被写体との関係、そして陶芸という触覚的な芸術の性質によって形作られ、粘土に対するエグリンの複雑な心情や、他のメディアから借用したアイデアを表現する陶芸の伝統を探求しつつ、彼の創作活動の根底にある即興的な要素へとダイナミックに迫っていく。
その不完全な質感ゆえに16mmフィルムで撮影された『This Way Up』は、エグリンの作品特有の個性を映し出す鏡となっている。彼の自由な造形と、その表面を彩る鮮やかな色彩を解釈しながら、この短編ドキュメンタリーは、粘土が持つ微妙な矛盾や、そこに内在する自由と抑制の緊張感を、作家の制作過程を彷彿とさせるトーンで捉えている。