Private View: Varnishing Days
フランソワ・ラルパンは、モダーン・ジャズのアーティスト、ケヴィン・ピンセンベールと共にパリ郊外を歩き、インスピレーションとキャンバスとなる壁を探し求めている
絵画への執着によって結ばれたフランスのアート集団「モダーン・ジャズ」は、20年以上にわたり、壁や電車、トンネルなどに絵を描き続けてきた。共に、あるいは単独で移動し創作を続けるメンバーのジン、マチュー、ケヴィン、ハムスは、フランス全土に広がる約50人のアーティストのネットワークの中で、グラフィティアートとキュレーションされた展示を橋渡しする独自の立場を確立した。パリやマルセイユの都市景観への介入から、ギャラリーという文脈に収められた大規模な作品制作へとその活動範囲を広げている。
この集団の動きと制作プロセスを映像に収めるべく、フランソワ・ラルパン監督はドキュメンタリーシリーズ『Varnishing Days』で、モダーン・ジャズのアーティスト、ケヴィン・ピンセンベールを追った。直接的な描写ではなく、アーティストのビジョンを捉えるこの短編映画は、創造行為への親密な考察として形作られている。彼の道具、意図、そしてキャンバスであると同時に無限のインスピレーションの源となる環境を通じて、アーティストの姿を紡ぎ出している。
『モダーン・ジャズ』がその伝統を抽象化した異端作として、ラルパンは観客に芸術の位置づけを再考するよう促し、『ヴァーニッシング・デイズ』を通じて対話を生み出そうとしている。パリ郊外を彷徨うピンセンベルトの姿を追う本作は、作品の構想を練るための計画や下絵、そして筆致や衝動によって絵画の方向性が変容していく中で彼が徐々に距離を置いていく様子を記録し、彼が創造しようとするものの儚さによって規定される、人生に対する詩的なアプローチを描き出している。