Private View: ウィリアム・マッキノン
イビサのスタジオから、心理的な風景に命を吹き込む情感豊かな創作活動を通じて、オーストラリア人アーティストを特集
オーストラリア人アーティスト、ウィリアム・マッキノンにとって、私たちの精神の現在の状態は、環境をどう捉えるかに現れる。この観察こそが、彼が知られるようになった心理的風景画に、陰鬱な対比と異世界的な質感を吹き込んでいる。メルボルン、イビサ、そして英国を拠点とする彼の作品は、人間の感情の矛盾した性質をキャンバス上で展開させ、緻密に調整された視点が、感情を込めた筆致と衝動的な筆遣いによって生き生きと表現される。
イビサ島北部のアトリエとその周辺で撮影された、映画監督フェリペ・サンギネッティによるこの親密なドキュメンタリーは、マッキノンの芸術と制作活動そのものを主題としている。彼の作品の根幹をなす葛藤と本能的なアプローチを捉えつつ、この映画は、彼の絵画を通じて命を吹き込まれた感情の複雑な相互作用、そして作品がどのような方向に向かうか分からないという無力感の狭間をたどっていく。
サンギネッティは、自身の絵画制作体験を通じて被写体とつながり、光の効果やアングルを駆使して鑑賞者を画家の世界に没入させ、まるでマッキノンのレンズを通してキャンバスと向き合っているかのような感覚を生み出している。マッキノンは、自身の絵画が具現化される過程で絶えず変化し続ける意識を映し出すことで、心の内なる働きと画家の表現媒体との対話を示し、それを、自身が制御できないものに対する実験を行うための手段としている。